サイトTOPへ

御召列車牽引という千歳一遇の栄誉は、その機関車と担当機関区の方々の腕の見せ所。
御召仕業が決まると、万が一のトラブルも起こさぬ様、徹底的な修繕と試運転が行われ、
また、外観も相応しい独自の美しい化粧を施し、晴れの舞台に立ってきました。
そして本務機の影に隠れながら、万が一に備えて必ず仕立てられる美しい予備機の存在も忘れられません。

team ocomotive
光沢を放つ漆黒のボディに入れられる金銀のアクセントが、メカニカルで美しい蒸機を一層際立たせています。
私個人的には、やっぱり御召蒸機が一番好きでした。

明治の頃

5000
明治10年の京都-神戸間鉄道開通記念式において牽引(推定)
246号(国有後5700形)
アメリカ・スケネクタディ社製
明治33年の伊勢参宮時に牽引

C51201号機(本務機)
昭和初期の御召牽引を担った名機C51。
現在「貴婦人」の愛称で親しまれているC57の原型でもある国産初のパシフィック形(3軸)。
一見古風な中にも非常にメカニカルで狭軌最大の1750mm径スポーク動輪など均整のとれたスタイルと装飾は歴代御召蒸機の中でも最も美しいとされ、また故障が少なく高い信頼性を誇っていました。

236/239などのお召専用機のほかにも多数のカマがその重責を担いました。

写真の201号機は昭和15年〜16年の行啓の際に、沼津〜米原間で御召列車を引いたカマです。

Wikipediaより引用


D51838号機(本務機)
美しい装備で多くの人の記憶に残る伯備線の御召牽引の本務機です。
デフレクタのサイドに輝く鳳凰のマークは機関区のオリジナル。

所蔵:「思い出の蒸気機関車」定岡 様

所蔵:「思い出の蒸気機関車」定岡 様


D51758号機(予備機)
同じく伯備線御召運転の際の予備機です。
838号に勝るとも劣らない美しい装飾が施されていました。

所蔵:「思い出の蒸気機関車」定岡 様

所蔵:「思い出の蒸気機関車」定岡 様


C56 91+92号機
昭和47年10月に日豊本線で御召本務を務めたC56 91号機。
後ろに従えているのは補機のC56 92です。


C11200 号機
蒸機最後の御召牽引でC57とともに活躍
C57117号機
誰の記憶にも残る正真正銘
最後の御召牽引蒸機、門鉄デフの美しい
117号機です
※↑この画像は、私が10数年前に上野駅のグッズショップにて購入した生写真を転用させて頂いております。
著作権についてお心当たりの方は管理者までご連絡頂けますと幸いです。

lectric ocomotive

61号機のような同色の専用機もあれば、
通常色でも磨き上げて装飾が施された新車以上の輝きを放つ御召機は、やはりどれをとっても美しく、
晴れ舞台への相応しさをもっています。

EF5861号機
かつて無い「御召専用機関車」として昭和28年7月15日、日立製作所にて完成。
製造にあたってはパーツ1つ1つ選りすぐられたものが使用され、全172両造られた
EF58シリーズの中にあって同僚の60号機とともに最高の完成度を誇っています。
その栄光の証としてサイドにステンレスのラインが入れられ、ファンからは
「ロイヤルエンジン」と賞賛され、また数少ない現役機としてもおそらく日本一の人気を
保ち続けている機関車です。

↑所蔵:さつかの写真館 様


所蔵:スカじー様


EF58130号機
長いつらら切りとスノーブローが特徴の上越線仕様機。
高崎第二機関区に所属し、万一の指定予備機として整備されました。
白黒画像でも、その美しい艶が分かります。

所蔵:さつかの写真館 様

所蔵:さつかの写真館 様


EF8181号機
交直区間を通して運転される(特に常磐線方面)際に活躍した大型機
実績も多く、本務運転の際は当然磨き上げられ、サイドに白いラインが入れられます。

所蔵:さつかの写真館 様


ED7712号機
1984年の磐越西線御召で活躍したED77。

所蔵:さつかの写真館 様

esel ocomotive

非電化区間で運転される際には必須の牽引機関車。
航空機や新幹線等の高速交通手段が発達した現在では本線を走行する機会もめっきり減り、
むしろ非電化区間等でのお召し仕業が多いため、美しいDLを目にする事の方が多いですね。
DD51-842号機
言わずと知れた非電化区間のお召し専用機。
明らかにそれと分かる輝かしいステンレスの煙突、サイドライン&手摺類等、
僚機の888号機と共に全国へ派遣されて大役を担っています。
直近では宮城県下でのお召し仕業でその先頭に立ちました。

所蔵:スカじー様


DE10-1209号機
1987年の九州での御召仕業で本務を担当した牽引機です。
全検出場したばかりのような眩いカラーに各種の装飾が施されています。